中小企業診断士試験の1次試験と2次試験では勉強法が異なります。
1次試験に合格したのちに、同じ方法で勉強すると2次試験の合格は難しくなります。結論から言いますと、1次試験は【量】の勉強、2次試験は【質】の 勉強が必要となります
1次試験と2次試験でなぜ勉強方法が違うのか
簡単に言うと試験内容が違うからです。その点から振り返ってみます。
1次試験はマークシートなので正確な知識は不要
7科目すべてがマークシートとなり、4~5択の問題。各科目とも範囲が広く、さまざまな知識を問われ、各設問に関係性はなく独立していません。
つまり、正確に答えがわからなくても正答でき、消去法で2択、3択にしぼる程度の知識でも合格点が可能
1次試験の基本的な勉強方法
- とにかく数と回数をこなすことが大切
- 過去問、問題集など解けば解くほど点数はあがる。
- 勉強に使った時間がそのまま点数として反映される。
- 公式の過去問だけでなく、問題集なども役に立つ
1次試験の場合、とにかく『過去問10年分を3回やるぜ!』 というのはめちゃくちゃ有効です。実際、私は5年分を5回やりました。
とにかく曖昧でも知識を詰め込む、聞いたことある単語をぼんやり覚えておく、過去問のパターンを感覚的に見につけることでマークシートで6割取ることができます。
極論、まったくわからない問題でもあてずっぽうで点数にすることもできます。それがマークシート試験の1次試験です。
2次試験はあてずっぽうでは点は取れない記述式
事例Ⅳの計算問題を除けばすべて30~100文字程度の記述式で回答となります。一方で特別な知識、細かな知識は問われない。各事例単位で設問は関連しているので一部だけ点を取るというのは難しい。
つまり、マークシートのようにあてずっぽうでは点数が取れない。事例全体を俯瞰的に理解して解答していく必要がある
2次試験の基本的な勉強方法
- 質を高めた勉強をする必要がある。
- 勉強時間と点数は比例しない。
- 某試験学校の調査によるとストレート合格は27%、2年以内が21%と約半数は2年以内に合格している。一方で、4年以上も15%以上存在している。 その点からも勉強時間は合格に繋がらない。
- 公式の過去問以外は役に立たない(個人的見解)
- 事例Ⅳの計算問題だけは量をこなすことが大切
2次試験も1次試験同様に過去問に取り組むことが重要です。
むしろ、過去問を解く以外の勉強方法はありません。特に事例Ⅰ~Ⅲは、量より質を重視して勉強してください。
例えば、過去問5年分×3事例×3回×2~3時間で90~135時間。質を高めればこれくらいで合格に近づくことができるはずです。
ちなみに、私は、実際の試験時間の80分ではなく60分ほどで解いて、約1時間を見直しなどに使うという形で勉強しました。
具体的な勉強方法は下記投稿を参考に