令和3年度の中小企業診断士2次試験の事例Ⅰの解説です。まだ、合否も出ていませんが、私なりに分析をしました。

令和3年中小企業診断士2次試験事例Ⅰの解説

試験の解説に入る前に令和3年度の事例Ⅰを踏まえた今後の傾向や対策について少しまとめました。

令和3年の試験を踏まえた事例Ⅰ対策

  • 過去の話か未来の話かをきちんと見極める
    • 過去の話を聞かれている場合には、基本的に与件分の中に書かれているはず。
    • 未来の話を聞かれているときには1次試験の知識を活用する必要性がある可能性
  • 未来の話を聞かれたときにマーケティングではなく組織で解決する
    • 未来にどうすべきかを聞かれたときに、ターゲットなどマーケティング戦略的に考えがち、重要ではあるが、事例Ⅰなので結論は組織や人事となるはず。
  • 設問で問われているレイヤーを間違えない
    • どのマーケットで戦っていくのかというような戦略的なことを聞かれているのか、どうやって戦っていくのかという戦術的なことを聞かれているのかを間違えない
  • 使わない部分の見極めが大事
    • 令和3年度だと1枚目の情報は設問解答にはほぼ必要ない。以前は、与件分を各設問単位で分解するような考えた方が良いことが多かったが不要な部分は不要と切り捨てる必要あり。
  • 国語的な要素が増加しているので与件分から使う部分を間違えない
    • 今回、国語が得意な人なら設問1~3は中小企業診断士としての知識はなくてもそれなり得点が取れた印象。

それでは、各設問の解説です。

本ブログでは概要のみ解説しています。解答例や詳細は動画を見てください。

第1問(配点 20 点) 2 代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、 100 字以内で述べよ。

第2問(配点 20 点) 2 代目経営者は、なぜ A 社での経験のなかった 3 代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

第3問(配点 20 点)A 社は、現経営者である 3 代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

第4問(配点 20 点)2 代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開してきたが、3 代目は、2 代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として 100 字以内で助言せよ。

第5問(配点 20 点)新規事業であるデザイン部門を担う 3 代目が、印刷業を含めた全社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について 100 字
以内で述べよ。