すべての時間を勉強に使える高校受験や大学受験と違い資格勉強をしている方の多くは、仕事、家庭に対して使う時間がどうしても必要です。そのため、効率的に時間を使う必要があります。

私は、中小企業診断士、行政書士ともに一般的に言われている時間よりも短い時間で合格しました。その際に意識していた時間の使い方について解説します。

勉強可能な時間を3つのタイプに分ける

まずは勉強可能な時間を3つのタイプに分けます。

①がっつり机に向かって勉強できる時間

いわゆる一般的に勉強するとしてイメージする時間てす。学生の試験勉強だとこの時間がメインとなると思いますし、またその時間を確保することができます。しかし、社会人だと仕事前の早朝か仕事が終わってからの夜になりますので、多くの人は頑張っても1日3時間が限界ではないでしょうか。

また、公私関係なくイベントや出張なとの理由で1年365日、この時間を確保するのは難しいと思います。

②短時間だけど勉強できる時間(考えることができる)

勉強することはできるけど、短時間しか時間が取れないという時間です。具体的な例としては。電車て移動する際に座れた場合やカフェなどで少し時間を作れる状態のときです。時間はあるけど参考書やノートを広げたりはできないタイミングです。

③他のことをしながらの時間

ちょっと表現は難しいのですが、考えたりするのは難しいが、ながら時間を使える場合です。満員電車の中や運転中などです。日常だと多くの人が音楽を聞いたりしてるタイミングです。

3つの時間を有効に活用して勉強時間を確保する

さきほどの3つの時間がどれくらいの割合て確保できるか人それぞれだと思いますが、それぞれできることを考えてうまく活用することが大切です。

では、次に勉強を4つのタイプにわけます。

a.ライトなインプット

資格試験のインプットの多くはこちらになります。全体像を理解する、概念を理解するというインプットです。いわゆる講義を聞くというのがこちらになります。

b.がっつりインプット

法律の細かな条件や計算式など講義を聞くだけでは難しく、ときにはノートを使いながら行うインプットです。

c.マークシートタイプの計算などが必要ではないアウトプット

資格試験の多くはマークシートです。そのなかでも回答するのに特に計算などを必要としないアウトプットです。ちなみにここで言うアウトプットとは過去問や練習問題を解くことをさしてます。

d.がっつりアウトプット、記述式や計算が必要な問題

同じアウトプットでも記述式や計算が必要な問題を解くケースです。

時間と勉強タイプの組み合わせ

勘がよい人はもうだいたい伝えたいことがわかったかと思いますが、使える時間と勉強をうまく組み合わせることが大切です。

①がっつり勉強ができる時間をいかに有効に使うか

大切なことは社会人の場合、あまり時間を確保できない『①がっつり勉強可能な時間』をいかに有効に使うかということです。

②と③の時間はどちらが多く取れるかは人によると思います。私の場合、運転時間が長いので③が多くなる傾向でした。私の場合の時間の使い方は下記の形でした。簡単に言うと、外出中やながら時間を活用して学習できること以外をがっつり勉強できる時間にするということです。そのためには、

③の時間を使ってライトなインプットをする

運転中や電車の移動中にスタディングの動画講義を聞き流す形でライトなインプットをおこないました。学生時代の勉強の癖が残っている人は、講義をしっかり理解しようとか、ノートにまとめようとすると思うのですが、資格勉強ではその必要はありません。むしろ無駄になります、その理由は、一言でいうと試験に合格するための勉強であり、極論すれば試験合格後に必要ないからです。

学生時代の定期テストなどでは、最終的な受験という場面に活かすために勉強をするので、ノートにまとめたりすることも有効かもしれませんが、資格試験では必要はありません。

合格後に必要となるのではないかという声もあると思いますが、資格試験で求められる全知識を必要とすることはありませんし、実務では一切必要としない知識も多いです。

②の時間を使ってライトなアウトプットをする

カフェで人を待ってる時間やランチ後のちょっとした空き時間などを使ってライトなアウトプットをしました。私の場合には、アウトプットにはスタディングを活用してスマホで問題を回答しました。資格試験の多くはマークシートによる選択問題です。1問あたり、数分しか必要がありません。実際の試験で言うと、行政書士試験の場合、180分で60問ですから、1問あたり3分弱しか時間がありません。逆に言えば、その程度の時間があれば1問回答できます。もちろん、実際の勉強では解答後の確認時間も必要となりますが。。

がっつり勉強できる時間、机に座って勉強ができるタイミングは何をするのか

机に座って勉強ができるような時間では、②と③の時間でできなかったことを勉強します。具体的には、以下のようなこととなります。

  • 動画講義の聞き流しではよく理解できなかったことの確認
  • 計算が必要な問題。中小企業診断士試験なら財務や経済学の問題中心
  • 記述式の問題。行政書士試験なら記述式の問題中心

時間の効率的な活用以外の大きな効果

上記のように時間を活用することで効率的に学習時間を確保できるだけでなく他にも大きな効果があります。

①勉強の習慣ができる

資格勉強の一番大切なことは習慣化して継続することです。資格講座などに申し込みをしたけど試験日に行かなかった人は相当数いると思います。ちなみに中小企業診断士試験も行政書士試験も申し込み者のうち、約2割は当日に受験してません。体調不良などもあるかと思いますがほとんどはあきらめたということかと思います。さらには試験申し込み自体をしなかった人もいると思います。そう考えると資格学校や試験講座に申し込んだ人のうち、3~5割程度はスタート地点にも立てていないことになります。

それはなぜかというと、長期間にわたって最後まで勉強するということ自体が関門だからです。特に社会人だと仕事の繁忙期やイベントが多い時期に脱落していると思います。この関門を突破するためには習慣化が重要です。がっつり勉強できないタイミングでも勉強することで習慣化できます。

②頭だけで問題を回答できるようになる(スピードアップ)

スマホなどを活用してマークシート式の問題をその場で回答することでペンを使わず頭だけで回答できるようになります。前述したように資格勉強は1問あたり数分しか時間がありません。そもそも試験時間内に問題を解ききること自体が大変なことです。頭だけで回答できるようになることでスピードアップします。

③アウトプットの比重が多くなる

試験勉強でもっとも非効率な勉強がノートにまとめるといった学生時代にしていたような勉強です。外出先で細切れにしか時間が使えないとなると自然をアウトプット中心となります。

本日は、資格試験の時間の使い方についてまとめました。私の例が正解ということではなく、人によって使える時間も違えば、得手不得手とする部分も異なると思います。ご自身にあったスタイルを見つけてもらいたいです。

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