中小企業診断士2次試験の勉強前に理解しておきたい試験内容

中小企業診断士2次試験とはどのような試験なのか?勉強開始前に理解しておきたい試験目的や試験内容

1次試験は突破することができて、これから2次試験の勉強を開始しようと考えているが、そもそも2次試験ってどんな試験なのか知らないという人に向けての解説になります。

中小企業診断士2次試験とはどのような試験なのか?勉強開始前に理解しておきたい試験目的や試験内容

中小企業診断士2次試験の試験の目的および方法

下記は2次試験の案内に記載されている内容です。

1.試験の目的および方法

中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき実施されます。第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。

⑴ 筆記試験
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例について、筆記の方法により実施します。

⑵ 口述試験
筆記試験において相当の成績を修めた方を対象に、口述の方法により実施します。

中小企業診断士第2次試験案内

目的は、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを

上記案内に記載されているとおり、目的は『中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定すること』です。一次試験は、『中小企業診断士となるのに必要な 学識を有するかどうかを判定すること」が目的でした。

つまり、1次試験では知識の確認となり、2次試験はその知識を応用できるかを確認するテストということです。

逆に言うと、1次試験に合格しているということは、すでに必要な知識は得ているということになりますので、応用能力のみに取り組めば良いということになります。

筆記試験と口述試験がある

筆記試験と口述試験があります。いわゆる2次試験と言われているのは筆記試験の方です。口述試験は筆記試験の合格発表の1週間後におこなわれ、99.9%合格できます。

科目は4科目、各科目80分の試験

下記も試験案内からの抜粋です。1次試験は2日がかりの試験でしたが、2次試験は1日のみのテストです。4科目あります。

一般的に、事例Ⅰ~事例Ⅳと言われる4科目が出題されます。それぞれの事例にテーマが設定されています。

  • 事例Ⅰ:「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
  • 事例Ⅱ:「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
  • 事例Ⅲ:「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
  • 事例Ⅳ:「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」

事例Ⅰと事例Ⅱは、1次試験の「企業経営理論」、事例Ⅲは「生産管理」、事例Ⅳは「財務・会計」に該当する内容となります。前項で1次試験の知識の応用力を判断する試験だと書きましたが、もう一段階掘り下げると「企業経営理論」、「生産管理」、「財務・会計」の知識の応用力を判断する試験ということになります。他の科目の知識も多少は必要となるケースがありますが、基本的にはこの3科目の知識のみで大丈夫です。

実際の試験問題の内容とはどのようなものか

実際の試験は事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳで少しタイプが異なる試験となります。

事例Ⅰ~事例Ⅲは長文の与件文を読み4~5問の設問に解答

事例Ⅰ~Ⅲは、 2,000~3,000文字の与件文を読み、4~5問程度の設問に解答する問題となります。各設問の文字数は、15字〜200字程度で設定されています。

事例Ⅳは財務・会計の計算問題

短い与件文+財務諸表等の財務資料をもとに財務・会計の計算が中心となった問題。具体的には。    経営分析、損益分岐点売上高、設備投資の経済性計算の計算問題などが出題され、計算問題と計算結果をもとにした経営分析を記述する問題。

実際の問題は中小企業診断士協会のホームページで

中小企業診断協会のホームページにて平成19年以降の試験問題が公開されています。

上記ページから実際の問題をぜひとも見てください。簡単に特長をまとめます。年度や事例によって少し傾向やボリュームが異なりますが、大枠同じような内容になります。

事例Ⅰ~事例Ⅲの特長

与件文が2~3ページあり、問題が1ページというような構成が多いです。

与件文の内容は、企業の概要⇒過去の事業状況⇒環境変化等による業績の変動⇒新しい取り組みというような構成になっていることが多いです。

企業の概要

設立・創業経緯、規模、商品・サービス、組織形態などが書かれています。

過去の事業状況

多くの場合には、過去には業績が良かった時期があったというケースが多いです。パターン的に良くあるのは先代のときには業績が良かったという内容です。

環境変化による業績の変動

試験問題となる企業ですので、当然、課題があります。過去には業績が良かったが、現在は何かの要因で業績が悪化しているというパターンが多いです。

新しい取り組み

環境変化による業績悪化からの状況改善のための新しい取り組みについて書かれています。新しい取り組みのアイデアなどを答えさせられるケースは少ないです。多くの場合には、新しい取り組みの実施に向けた体制や課題などを答えさせるケースが多いです。

例えば、令和元年の事例Ⅰの場合

たばこ関連製品の企業。過去には業績は良かったが、社会的な禁煙の流れの中で業績が悪化している。既存の技術を使って、別分野の事業に取り組みを計画している。という内容でした。

問題は4~5問程度

問題は単純に与件文内に書かれていることを抜き出す問題と与件文に書かれている内容と1次試験の知識を掛け合わせて解答する問題があります。詳しくは別記事で紹介していきます。

事例Ⅳの特長

事例Ⅳは事例Ⅰ~Ⅲと異なり、与件文は1ページ程度です。これに財務諸表(BSとPLなど)があります。設問は大問が4~5問程度あり、その中に小問が数問あるという形です。また設問内にて与件文と財務諸表以外の追加情報が記載されているケースも多いです。

基本的に、経営分析と損益分岐点計算はほぼ毎年出題されます。この2つ以外として投資費用分析などが出題されます。近年は記述問題のボリュームも増加しつつあります。

模範解答は公開されていないのが中小企業診断士の2次試験

中小企業診断士2次試験は模範解答が公開されていません。これが中小企業診断士2次試験が難しいと言われる所以です。ちなみに出題主旨は公開されています。

ただ出題主旨ではほとんど何もわかりません。参照:令和2年度中小企業診断士第2次試験の出題の趣旨について

予備校や参考書を購入することで対応することが必要となります。

中小企業診断士の2次試験の独学学習に必要なものをまとめました。予備校などに通っている人も揃えた方が良いものもありますので、ぜひ...
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