中小企業診断士1次試験合格のポイント4つ目は、「反復学習、日常的なアウトプットで定着させる」ということです。これは、2次試験にも多少関係がしてきます。

反復学習、日常的なアウトプットで定着させる方法

中小企業診断士1次試験は過去問を重視することが最大のポイント」で書いたように机に向かってテキストをしっかり読み込んだのは、ほぼ全科目1度だけです。

中小企業診断士試験では、単語、用語を正確に覚える必要は無い

まず、机に向かってしっかり勉強する必要がないという大きな理由は、1次試験はマークシートのため、単語や用語、人物名などを正確に記述できるようになる必要がないという点があります。

ちなみに私は旧試験も受験したことがありますが、その時はマークシートではなく、単語や用語を記述解答しないといけなかったため、しっかりと覚える必要がありました。

確かに試験でひっかけ的に出そうで勘違いしそうな紛らわしい単語はしっかりと覚えた方がよいです。例えば、運営管理の「予防保全」と「保全予防」などはその一例かなと思います。

7科目あるので、満遍なく反復できる方法を考える

中小企業診断士の1次試験は7科目あります。しかも前回の「中小企業診断士の1次試験で科目合格を活用すべきではないわけ」で書いたように科目合格は目指すべきではありません。

7科目もあると、1科目ずつ順番につぶしていくと、7科目目が終わった段階で1科目目の内容は忘れている可能性があります。多くの中小企業診断士の勉強される方は、1年近くのスケジュールを考えて取り組む方が多いですし、資格学校のカリキュラムなどもそうなっています。

1科目目から7科目目の間には半年以上の時間があることになります。これではどれだけしっかりと学習しても1科目目は忘れてしまいます。

ですので、満遍なく反復復習できる方法を自分の性格やライフスタイルと合った形で見つける必要があります。

ちなみに私は、スタディングで学習しましたが、スタディングの場合、講義がスマホで再生することができます。私は、車通勤で往復で1時間~1時間半くらいかかります。そこで、普段は音楽やラジオを聞いてる代わりにスタディングをずっと流していました。

しっかりとした学習はできないかもしれませんが、学習したことを忘れずに定着させるにはそれで充分でした。

過去問も満遍なく解いていく

中小企業診断士1次試験は過去問を重視することが最大のポイント」で書いたように中小企業診断士の勉強には過去問が大切です。

この過去問についても、5年分するとしたら、1科目の5年分を連続で解くのではなく、ある年度の全科目を解くというような形で進めて全科目を満遍なく解くようにした方が良いです。

日常的なアウトプットを心がける

試験勉強ですからアウトプットが大切です。当然のことながら、過去問等でアウトプットしていくのが良いですが、中小企業診断士の試験勉強は企業の経営に関するすべてのことを学ぶ試験と言っても良いです。

つまり、仕事や生活の中で見る機会のあるさまざまな企業の取り組みは、中小企業診断士の試験に繋がっています。

少し意識してみることで、勉強したことにつなげていくことができると思います。その繰り返しが知識の定着にもなりますし、2次試験や資格取得後にも役立つことになります。

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