資格取得を目指す多くの人が収入アップだと思います。
収入アップを目的に取り組むのだからできれば資格取得にも費用を掛けずに済めばそれに越したほうが良いというのが正直なところです。実は資格取得のための勉強方法によって資格取得後の収入が変わるという話を少ししたいと思います
資格取得のための勉強方法によって資格取得後の収入が変わる
最近は、スマホを使った資格学校も増え、通学する資格学校に通わない人も増えてきました。勉強の仕方として大きく3つくらいに分かれています。
- 資格学校に通学をして勉強する
- アプリなどを利用した通信制の資格講座を受講しながら勉強する
- 書籍などを購入して完全独学で勉強をする
という形かなと思います。最近、増えているのは②の通信講座の活用かなと思います。私自身、中小企業診断士、行政書士ともにスタディングの通信講座を活用して1年で合格をしています。
資格を取得のコスパを考えると 通信講座 ⇒資格学校 ⇒ 独学 かなと
個人の知識レベルや勉強方法によりますが、資格を取得するというコスパだけを考えると、通信講座 ⇒資格学校 ⇒ 独学ではないかと思います。
資格取得だけを考えると他の動画でも解説のとおり、通信講座を活用した独学で十分に可能ですし、また、おススメしています。
勉強の仕方によって収入が変わるというのはどういうことか?
資格を取得後に収入を得るためには大きく3つの要素が必要となってきます。
- 仕事の獲得
- 獲得した仕事の遂行
- 必要に応じて他士業との連携
この3点については資格勉強では獲得ができないノウハウ・スキルとなります。
ちなみに各士業とも登録にあたっては研修などがあり、仕事の遂行については一部学べるケースもありますが、実務レベルとなるかは獲得した仕事内容や士業の研修内容によって異なります。
仕事の獲得はできても困ってしまった実例
私の場合、中小企業診断士として活動している状態で行政書士を取得しましたので、お客様から法人設立の依頼をいただきました。仕事の獲得はクリアできたのですが、法人設立のための定款作成などはしたこともありませんし、行政書士試験では定款に必要な項目は学んでも具体的にアウトプットもわからなければ、手続きの仕方もわかりませんでした。また、法人登記は司法書士に依頼が必要となります。
幸いにも会社経営をしているつながりの中で知り合った司法書士の方のサポートをいただきながら連携をして仕事を完遂しました。
行政書士の資格を取得しただけの状態であれば、依頼を受けてもお客様に迷惑をかけてしまうだけの結果になった可能性が高いです。
この3点をクリアしやすいのが通学型の資格学校
資格学校の講師というのは、各士業の有資格者であることがほとんどです。
つまり、資格勉強の段階で有資格者の講師の方と知り合うことができ、多くの場合、1年ほどの期間を掛けて関係を構築することができます。
ですので、通学型の資格学校を利用して資格取得した場合の取得後のメリットとして
- 講師から仕事を紹介してもらう&サポートもしてもらえる
- 典型的な仕事への直結事例としては資格学校の講師の仕事をもらう
- 講師の方のアシスタント的な形で仕事を手伝いながら実務を覚えることができる
- 勉強仲間もいるため、一定のネットワークがある
- 情報共有や相談をしたりできる相手がいる
- 士業の集まりなどでも孤独になりにくく、ネットワークをきっかけに先輩士業などとつながれる
通信講座型や独学だと資格取得後にネットワークを構築する必要がある
私の場合には、士業とは別で会社経営をしているという側面から地域の商工会議所との関係ができていたことや、中小企業診断士協会に学生時代の先輩がいたということなどがあったことやコロナ禍で中小企業診断士の仕事が増えたことなどがあいまって登録直後から仕事を獲得することができました。また、会社経営をしていることやコンサルタント経験があったことから中小企業診断士としてアウトプットに必要なスキルもある程度あったため、その点でも困りませんでした。
一方で行政書士としては、そのようなネットワークやスキルがないため、資格取得してからネットワーク構築などをする必要が生じています。
会社員をしていて資格取得をしたという方の場合には、士業としての登録をおこなってからのネットワーク構築となるケースがほとんどと思います。
どれくらい時間がかかるかというと、士業にもよりますし、運・不運も強いかなと思います。
例えば、中小企業診断士の場合、登録要件として実務ポイントというものが必要となります。その実務ポイント獲得方法の一つとして協会が実施している実務補修というものがあります。ほとんどの方はこの実務補修を15日間受講するのですが、その講師の方とつながりをもったり、実務補修の受講生と関係が構築ができた場合には比較的スムーズにランディングできるかもしれません。
一方で行政書士の場合には、他の行政書士と接点を持つことなく登録できるため、行政書士会の集まり等に積極的に行かないとなかなか知り合いも増えません。
通信講座や独学でもネットワークを広める方法
資格を活用した収入を早く得ないといけない場合には、通学講座が可能性を高めることができますが、それも確率論的な話ではあります。通信講座や独学でもネットワークを広める方法をいくつか紹介します。
勉強中段階からのネットワーク構築の例
有志の勉強会に参加する
中小企業診断士では、試験合格のための有志の勉強会としてタキプロといったものがあります。合格者の約1割が所属しているといわれています。他にもSNSを通じた勉強会グループなどもあります。勉強会で構築したネットワークを軸に仕事につながるネットワークを構築していっている人も少なくありません。
コワーキングスペースなどで勉強する
勉強場所としてコワーキングスペースなどを活用することで同じ資格の勉強をしている人だけでなく、事業者や他士業とつながっていくことも一つの方法です。
私の事業の宣伝になりますが、私が経営しているコワーキングスペースにも資格勉強中の方や資格取得者が仕事場所として利用されています。私自身が士業のため、仕事の紹介や知識・ノウハウの共有などは積極的におこなっています。
本題とは外れますが、すでに勉強体制を整えておられる方はいまさら。。という形になると思いますので資格取得後の活動例も紹介しておきます。
資格取得後のネットワーク構築
先輩士業の事務所で働く
先輩事務所で働き、仕事を覚えるとともに顧客を獲得して独立・開業につなげるという方法です。若い人の場合には、急がないのであればこの方法がもっともスムーズかと思います。
協会の仕事に積極的にかかわる
各士業の協会では青年会や委員会などの活動があります。そういった活動の募集があった場合に積極的に手をあげたり、懇親会などに参加することでネットワークを広げるという形で取り組まれている方は多いです。
異業種交流会とか
異業種交流会などへの参加も一つの方法です。私自身、地域の事業者団体の代表もしている立場ですが、交流会の類は当たり外れが大きいのと合う合わないというのも個人差があると思います。個人的には、自治体や商工会議所が関連しているような交流会、団体への参加がベターなのかなと思っています。
動画でも解説中!