前回までの投稿で、中小企業診断士の2次試験では、与件文と1次試験の知識を使っていくことが重要であること、逆に言えば、それ以外の自分自身の経験などを持ち出してはいけないということを書きました。では、実際にどうやって解答を作成していくのかを解説していきます。

与件文をどの設問で必要な内容であるかを分解していく

私は、解答作成は下記のようなステップで作成することにしていました。

  1. 与件文をざっと読み企業の概要や状況を把握する
  2. 設問を読み、設問内容を理解する
  3. 与件文の中でそれぞれの設問で必要な個所をピックアップする
  4. 与件文の中でピックアップしなかった部分が本当に不要かをチェックする
  5. 解答を作成する

では、順に説明をしていきます。

1.与件文をざっと読み企業の概要や状況を把握する

最初に設問を読むように指導している予備校などもあるようですが、設問だけを読んでも意味がわからないケースがありますので、まずはざっと与件文を読み、企業の概要や状況を把握するようにします。事例Ⅰ~Ⅲによって多少の考えるポイントは違ってきますが、大枠、以下のようなことを把握しておきます。

  • 企業の規模、事業内容、従業員数、売上
  • 組織形態
  • 過去の強みと現在の課題

基本的に、中小企業診断士の2次試験に出てくる企業は、過去に何かしらの成功体験があり、現在は環境の変化等によって事業が厳しくなっているというケースが多く、全体ストーリーとしては、過去の強みを使って、現在の環境に適応していくという形になります。

その点を意識して与件文の企業について理解をします。この際に設問で使いそうな重要な部分に下線などを引いておくと良いです。

設問を読み、設問内容を理解する

設問を読み、設問を理解します。ここで注意点は、何について聞かれていて、何を答えるのかを正しく理解することです。

下記の記事で書いたように解答作り方は大きく2パターンです。与件文を素直に抜き出せばよいのか、一次試験の知識を応用していくのかを把握します。

3.与件文の中でそれぞれの設問で必要な個所をピックアップする

そのうえで、与件文を読みなおしながら、各設問で必要な個所をピックアップしていきます。

下記は私が勉強した際の結果です。平成29年度の事例Ⅰです。

どこの設問で使うべきかということをメモしているのがわかるかと思います。

平成29年度の事例Ⅰの勉強
平成29年度の事例Ⅰの勉強
平成29年度の事例Ⅰの勉強

4.与件文の中でピックアップしなかった部分が本当に不要かをチェックする

実は、ここが重要なステップだと思っています。与件文に書かれていることはできる限り使い切っていきたいです。しかしながら、不要な文面もあります。使わない部分が本当に捨ててしまって良いのかということをチェックします。

5.解答を作成する

ここから解答作成をスタートします。このようなステップをたどれば、文字数の都合などで自分自身の経験や知識、アイデアなど不要なものを解答に書いてしまうリスクも減っていきます。

解答作成の方法については、次回以降に開設していきます。