中小企業診断士2次試験は事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳでタイプの異なる試験
中小企業診断士2次試験は事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳでタイプの異なる試験となっています。
正解のわからない事例Ⅰ~Ⅲと正解・不正解が明らかな事例Ⅳをどう考えるか?
事例Ⅰ~Ⅲは、はっきり言って正解がわかりません。日本の国家試験の中で唯一「解答例がない」記述試験と言われています。一方で事例Ⅳは計算のため、正解・不正解が明らかです。
どちらも勉強をしないといけないのは確かなのですが、大きく2つの戦略が言われています。
- 事例Ⅳで確実に点数を取って、事例Ⅰ~Ⅲの不足点を補う
- 事例Ⅰ~Ⅲで稼いで事例Ⅳの不足点を補う
私自身は、後者の戦略でいきました。
事例Ⅳに注力しなかった理由
限られた学習時間を考えた場合、どこに注力するかということを考えないといけません。私自身は以下の理由から事例Ⅳは最低限の学習に留め、最悪、足切りを回避できる点数を取ると感が増した。その理由は、
- もともと財務は主たる業務として経験がなく、知識量が少なくミスの可能性がある
- 過去問対策だけでは、新しい問題が出た場合に対策できない
- 年々、計算問題が減少傾向にあるように感じる
の3点です。簡単に言うと、財務は苦手なので、足切りを回避できたら良しとしようと考えていました。資格試験というのは、各試験学校などが対策をしてくるので、新しいポイントが追加される傾向にあるように思います。
さらにもう一つ加えるなら、事例Ⅳは丸1日がかりの試験の最終科目ということです。頭が疲れ切った状態での試験ということも難しいのではないかとお感じていました。
例えば、平成29年の事例Ⅳでは、連結会計に慣れていないと難しいです。公認会計士や税理士であったり、金融機関、経理部門で働いているという方は事例Ⅳで点数を稼ぐという手段が有効だと思いますが、専門分野でない人は、事例Ⅳについては、以下の点を押さえるにとどめても良いのではないかと思います。
- 最初の設問である経営分析はしっかりと解けるようにする
- 部分点を狙えるように公式を計算式に記述できるようにしておく
前回に書いたように事例Ⅳは、事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウと30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集の2冊しかしていません。新しい問題はせずに、この2冊を3回ほど繰り返し学習しました。
実際の2次試験の結果から見る試験対策の結果?
私の実際の2次試験の結果です。
見ていただいたらわかるように事例Ⅳは、47点とかなりぎりぎりです。戦略通り?な結果です。
実際には、試験中のメモを見ると単純な計算間違いもあったのでもう少し高得点も狙えたとは思うのですが、それも疲れ切った4科目目という影響ではないかと思います。