中小企業診断士の2次試験はストレート合格や2回目で合格する人が多い一方で何年も不合格が続いている人がいます。何度も不合格になっている人は勉強方法が間違っている可能性が高いです。
ストレート合格者は100時間程度の勉強で合格しているケースが多い
私自身、ストレート合格ですが、9月に勉強を開始して10月の試験で合格しました。本気で勉強したのは1か月半です。おそらく100時間弱です。
正直なところ、不合格になった場合には、1年間もかけて何を勉強すれば良いのかと感じていたくらいです。
中小企業診断士の2次試験は自分の実力がわかりにくい
自分の実力が非常にわかりにくい試験です。
その理由としては、以下のようなことがあります。
- 模範解答がでない/点数の取れる解答が複数ある
- 自己採点ができない
- 点数開示をしてもその詳細はわからない
複数回不合格になってしまう人の考えられるパターン
- 1.事例Ⅰと事例Ⅱの点数が安定しない
- 2.事例Ⅲで点数が取れない
- 3.事例Ⅳで点数が取れない
の3パターンかその複合です。
事例Ⅲ、事例Ⅳで得点できない人はしっかり学習することでカバーできる
事例Ⅲは生産管理についてセオリー通り解答することが求められています。現場を知っているベテランの方ほど事例Ⅲにはまると聞くこともあります。逆に現場を知らない学生や若手の方が高得点を取れるとも。ちなみに私も生産現場を知らないですが、70点以上取れました。
事例Ⅳが苦手な人は簿記がきちんと理解できていない可能性が大です。応用問題である診断士の2次試験の勉強をするよりは、簿記3級や2級の一部など簿記の勉強をやり直し、基礎をしっかりと身に着ける必要があります。
事例Ⅰと事例Ⅱで得点できていない人は国語力が不足している可能性大
私の後輩でコピーライターをしている人は時間が無く事例Ⅰと事例Ⅱは勉強をせずに合格をしています。逆に言えば、国語力があれば高得点は無理かもしれませんが、一定の点数を取れる可能性が高いです。
では、国語力をどのようにしてあげるのかということは非常に難しいです。
ちなみに国語力の勉強は中小企業診断士の試験の範囲外
国語力は、財務・会計でいえば、四則演算を教えるようなものとなり、診断士試験の本題ではありません。ですので、この点をきっちりフォローする資格学校はあまりないと思います。
そもそも講師が中小企業診断士のケースがほとんどで国語の先生ではないので、国語力を上げるような授業はできないと思います。
国語力が不足しているとは「正しく読む・書く」ということができていない
これは、ドラゴン桜の国語の授業の一コマです。ドラゴン桜は落ちこぼれ学生を東大に合格させるという内容の漫画ですが、ここでも同じような課題がでてきます。
内容を書くのははばかれるので、興味のある人は、読んでください。国語のテーマは5巻です。
国語力は、中小企業診断士として重要
実際のところ、中小企業診断士として活動するうえでも国語力は非常に重要です。経営者に対する助言、補助金申請など、不定形なものを文章で伝える必要があるからです。国語力を鍛えるのが難しいのであれば別の資格取得をしたほうがマシではないかと思います。
国語力については動画の中でももう少しいくつかの可能性を説明しています。良ければ見てください。