中小企業診断士の試験の見直しを検討するという話があり、その結果が先日に公表されました。結論から言うと大したことの無い変更であり、試験勉強には一切関係ありませんでした。
経済財政諮問 会議で、問題提起された中小企業診断士試験
2020年10月の経済財政諮問会議にて中小企業診断士試験について問題提起されました。
どういった問題提起かというと、経営人材の育成が重要ということ、中小企業の育成と活性化をという話で、中小企業診断士について、非常に意味のある資格だが、大変難易度が高いので税理士のように一つ一つの科目で合格しても何らかの位置付けを付与してはどうかということでした
問題提起に対する検討結果が中小企業庁から発表されました。
その内容は下記ページにて確認していただけます。
▶中小企業診断士 第一次試験合格者(科目合格者含む)の皆さまへ
結論から言うと大したことの無い変更です。
具体的に刃、1次試験の科目合格をした人がそのことを資格欄に 記載することができるというものです。
第一次試験一部科目合格者: ⇒▲▲年度中小企業支援科目合格者(科目名)
第一次試験全科目合格者 : ⇒■■年度中小企業診断修得者
※ただし、記載する場合は、当該試験合格の有効期間内 のみが適用
正直、何の意味があるのかよくわかりません。
今回の変更の意味は、勉強していますアピールと若年層のモチベーションアップか?
今回の変更によって1次試験合格者に対して直接的なメリットはあまり大きくありません。考えらえるメリットは大きく2つです。
- 中小企業診断士を勉強していますというアピールができる。あまり意味があるかはわかりませんが、面接等で中小企業診断士を勉強しているということと、その実証ができます。ただし、一定の年齢やキャリアがある人であれば1次試験の合格自体にそれほど価値があるとは思えません。
- 若年層はやはり7科目合格はハードルが高い面があります。履歴書に書けるという点でも多少のモチベーションアップにつながるという効果はあるのかと思います。
将来的には、もっと大きな変革がある気がします。というのは、実務から考えると少し意味のない経営情報システムの内容であったり、模範解答の無い2次試験などいくつか改善しても良いと思う点があるからです。
と言っても、以前にも伝えたように現有資格者から不満もでないような形になるかと思いますので、簡単になるということはないのかなとも思います。
さらに詳しく知りたい方は動画も見てください。