中小企業診断士の学習にあたって最初に学習するのが、「企業経営理論」です。
内容は面白いと思える科目ですが、難易度も高めの科目です。 どういったこと学習するのか?学習のポイントは?そういったことをまとめています。
企業経営理論とは・・
- まず、最初に学習する科目。中小企業診断士の学習をしてると実感ができ、まぁまぁ面白いかも。
- 経営戦略、組織論、マーケティングを学習
- 2次試験で重要になるのでしっかりと学習の必要 ü難易度は高めで学習に工夫が必要。
- ここで従来の学習方法からの脱却をする必要がある
企業経営理論は難しいけど基本
企業経営理論は試験としては難易度が高く、合格点である 60点はクリアできるかもしれませんが、苦手科目の補填に つながるような高得点は難しいです。 それは、単純な知識問題、暗記問題ではなくテキスト学習 だけでは点数が取れないからです。 一方で、2次試験や実務でも必要となる知識が多くあり、 診断士としての基本となります。
テキストでは点数が取れないとは。。
例として、最初に学習するドメインで説明。 ドメインとは、事業を行う領域のことで、誰に何をどのよう に提供するのかを定義する。目的として、意思決定の明確化、 経営資源の集中、組織を一体化があり、種類として企業ドメ イン、事業ドメインがある。また、物理的な定義、機能的な 定義があること、市場、機能、技術での切り口があること などを学習します。
では、ドメインに関する過去問を見てみましょう。
ア ⇒事業ドメインではなく企業ドメイン
イ ⇒事業ドメインではなく企業ドメイン
ウ⇒企業ドメインではなく事業ドメイン
エ⇒事業ドメインではなく企業ドメイン
⇒ 答え オ
ア⇒説明が全般的に間違っている
イ⇒企業ドメインではなく事業ドメイン
ウ⇒正解
エ⇒顧客層に相当するものではない
オ⇒技術に該当する
どちらの問題もテキストではわからない
どちらも難易度が高めではありますが、テキスト学習だけ では正解がわからないです。 1次試験では、出題範囲は決まっているものの、どれくらい のレベルかということはわからないです。例題のように未知 の知識が出てくる可能性もあります。それでも正答に近づく 力をつけるには過去問です。
企業経営理論は3つの分野
経営戦略論、組織論、マーケティング論の3つの分野から 出題されます。この3つはほぼ均等に出題されます。 ちなみに1次試験の案内には、出題範囲が明記されています。 目的や意味がわからずに前から順に学習するのもきついので、 全体像をばっくりと解説しておきます。
経営戦略とは、
中小企業の戦略は、基本的に差別化集中戦略です。(というか、そういう立場での試験です。) 何を強みとして、他社との差別化とし、どのような資源を集中させるかということを分析する のが中小企業診断士的な経営戦略です。(と思っています。ちなみに診断士であるということ は2次試験まで含めて忘れないようにした方が良いです。) ・経営計画と経営管理:どのような目標設定していくか、意思決定プロセスはどうあるべきか ・企業戦略:外部環境、内部環境を分析してどこで戦っていくか ・成長戦略:成長するためのマネジメントや多角化について ・経営資源戦略:経営資源とは何か、製品はどのように成長、衰退していくか ・競争戦略:競争相手との戦い方
マーケティング論とは、
マーケティング論では、製品をどのように売るかということを学びます。 簡単に言うと、誰に何をいくらでどうやって売るのかということを学ぶことになります。
- マーケティングの基礎概念:マーケティングの定義や機能について
- マーケティング計画、市場調査、消費者行動:ターゲット市場や消費者の選択行動について
- 製品計画・製品開発:製品のタイプや種類、ブランド、製品開発について
- 価格計画:価格決定するための要因や価格決定施策について
- 流通チャネル:製品が市場でどのように流通していくのか
- プロモーション:製品の売るためのプロモーション制作について
企業経営理論の学習のポイント
- 暗記ではなく理解をする
- 過去問、問題集などでのアウトプットをする
- 2次試験を見据えた学習をする
暗記ではなく理解をしていく必要
冒頭で紹介したように、暗記によって回答 できる問題は少ないです。特に、学者名や 理論名などを一字一句覚える必要はあり ません。
過去問や問題演習でのアウトプット
テキストを一通り終えたら、まとめノートなどを 作るのではなく、問題演習でのアウトプットを。 その結果、理解できていないところを再学習 したり、ノート等にまとめる方が良い。 いわゆる学校の勉強からの脱却を!
2次試験を見据えた学習を
2次試験の事例Ⅰ、Ⅱは企業経営理論から 出題です。つまり半分です。では、どういう 学習をするかというと、日常の仕事やニュース を通じて、学習したことを思い出したり、考える ことで身につけてください。
よろしければ、解説動画も見てください。