中小企業診断士の2次試験は試験の目的を理解すれば、100~200時間程度の勉強時間で独学で合格できる

中小企業診断士2次試験のポイントは、試験の目的を理解すること!

私は、平成31年(令和元年)に中小企業診断士試験にストレート合格をしました。その経緯もあり、今年1次試験を合格された方から二次試験合格のための勉強方法について相談をされる機会が何度かありましたので、ポイントをまとめました。

中小企業診断士の2次試験は試験の目的を理解すれば、100~200時間程度の勉強時間で独学で合格できる

中小企業診断士の2次試験は試験の目的を理解すれば100~200時間程度の勉強時間で合格できるのではないかと思います。実際に私自身がそうでした。

私が中小企業診断士の2次試験を受験した際の勉強内容

本題に入る前に、私自身が中小企業診断士の2次試験を受験した際の勉強内容を簡単にまとめました。

本格的な勉強開始は1次試験の合格発表後のは9月3日から

まず、本格的な勉強開始は一次試験の合格発表後の9月3日からでした。ちなみに私が合格した平成31年度の試験スケジュールは以下のようになっていました。

  • 1次試験:8月3日(土) ・4日(日)
  • 合格発表:9月3日(火)
  • 2次試験:10月20日(日)
  • 口述試験を受験する資格を得た方の発表日:12月6日(金)
  • 口述試験日:12月15日(日)
  • 合格発表日:12月25日(水)

なぜ、そんなに余裕をかましていたのかと聞かれるのですが、1次試験の合格はわかっていたものの、実際に合格発表されるまでは身が入らなかったというのが正直なところです。また、8月のお盆までは家業が忙しかったというのもあります。

もちろん、何もしていなかったわけではなく、2次試験の研究だけしていました。ちなみに1次試験は、スタディングを活用しましたが、2次試験ではほとんど活用せずに独学で学習しました。ただ、私の学習方法のベースの一つとしてスタディングの2次試験対策も参考にしています。

勉強内容は、事例Ⅰ~Ⅲは、過去問を毎日1~2事例、事例Ⅳはほぼ毎日過去問

勉強開始から試験日まで約1か月半だったのですが、この間にしたことは以下のようなことです。

  • 事例Ⅰ~Ⅲは、過去問を毎日1~2事例
  • 事例Ⅳはほぼ毎日過去問と問題集を1時間ほど

事例Ⅰ~Ⅲは、実際の試験時間と同じように80分で回答をして、自己採点をするという形で約2時間、事例Ⅳは過去問と問題集を1時間ほどしました。ちなみに事例Ⅳは、事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集の2冊しかしていません。

 

ブログ等で、意思決定会計講義ノートが良いと言われているので、一応購入しましたが、難しすぎて手がでないので諦めました。もし、1年目で合格できていなかったら勉強していたと思います。

上記のような内容でしたの、約50日×約3時間で150時間です。仕事で勉強できなかった日もあれば、多めに学習した日もあるのではっきりした時間はわかりませんが、200時間は勉強していなかったと思います。

中小企業診断士の2次試験のポイントは、試験の目的を理解すること

中小企業診断士の2次試験のポイントは、試験の目的を理解することだと思っています。どういうことかと言うと、まず、中小企業診断士第2次試験案内・申込書にある「試験の目的及び方法」を見てください。以下のように記載されています。

〇試験の目的及び方法
中小企業診断士試験は、「中小企業支援法」第12条に基づき実施されます。
第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います。

わかるようなわからないような内容となっていますが、「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的」とあります。

中小企業診断士とはどういう能力が必要であるのか?中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格と言われるが、経営診断業務が主たる業務

では、中小企業診断士とは、どういう能力が必要であるのかということになります。中小企業診断士とは、中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則(平成12年通商産業省令第192号)に基づき登録された者で、中小企業支援法(昭和38年法律第147号)では「中小企業の経営診断の業務に従事する者」とされます。

つまり、中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格と言われますが、資格としては、経営診断業務が主たる業務となります。その経営診断業務ができる者であるかどうかを判定する試験ということになります。

コンサルティングの技量や与件文の企業を立て直すアイデアを求める試験ではない

つまり、コンサルティングの技量や与件文の企業を立て直すアイデアを求める試験ではないということです。余談ですが、中小企業診断士は補助金の申請おお手伝いや行政関連の仕事をする機会が多いです。実際の業務を考えてみると試験の目的というような大切な文面を読んでいないというのは、その時点で資格が無いと言えるかもしれません。

少し考えてみればわかるのですが、試験である以上、採点が必要となります。私が受験した平成31年の場合、受験者は6,161人です。採点基準もなくアイデアを点数をつけていくとのはどう考えてもナンセンスな話です。また、実際のコンサルティングを考えても、何が成功し、失敗するのかということはわかりません。

繰り返し書きますが、コンサルティング業務や与件文の企業を立て直すアイデアを求める試験ではないということを念頭に置く必要があります。では、何を求めている試験なのでしょうか。

ポイントは、以下の3つです。

  • 1次試験で試験で問われた基礎知識をきちんと応用できるのか?
  • 与件文に書かれている事実をきちんと理解でき、人に説明ができるか?
  • 一般的なビジネスに関する知識や一般情報を持っているか?

この点について詳しく説明をしていきます。

1次試験で試験で問われた基礎知識をきちんと応用できるのか?

すでに紹介したように試験の目的の中に「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定する」とあります。応用ということはつまり基礎があるということです。では、基礎とは何かと言うと、1次試験で問われた知識です。ちなみに1次試験の目的には、「第1次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかどうかを判定することを目的」とあります。

逆に言えば、知識は、1次試験で学習した内容のみがあれば良いということになります。1次試験で学習した内容をきちんと応用できるかということです。

実際のところは、さらに具体的に言えば、主に「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」の知識をきちんと応用できるかということになります。少し具体的に説明しますと。

例えば、「運営管理」において下記のような生産方式を学習されたと思います。与件文の企業がその企業にとって相応しい生産方式をとっているのかどうかということを1次試験で学んだ知識を持って判断し、相応しくない場合には、別の生産方式を提言するということが求められるということです。

製品のタイプ品種と数量レイアウト
個別生産多品種少量生産固定式・機能別
ロット生産中品種中量生産機能別
連続生産少品種多量生産製品別

与件文に書かれている事実をきちんと理解でき、人に説明ができるか?

中小企業診断士の仕事は企業の経営者を相手に診断結果を伝えるということになります。与件文に書かれている事実をきちんと理解したうえで、経営者に説明ができることを求められます。

その説明は、上記の例を元にすると「当該企業は、少品種多量生産だから製品別レイアウトに変更すべきである」というように根拠をもとに説明するということです。

中小企業診断士の試験は国語の試験だという方がいます。私自身もその側面は強いと感じます。おそらく国語の得意な人であれば、与件文だけでも3~4割くらいの点数は取れるのではないかと感じたりします。

この点については、国語が苦手な人にとっては学習が難しいかと思いますが、次回以降に勉強の方法は紹介していきたいと思っています。

一般的なビジネスに関する知識や一般情報を持っているか?

中小企業診断士の2次試験にとって、少しやっかいな点はこの点です。与件文に登場する企業はさまざまな業界の企業です。例えば令和元年度の問題を見てみると。

  • 事例Ⅰ:たばこ乾燥機メーカー
  • 事例Ⅱ:ネイルサロン
  • 事例Ⅲ:金属部品の製造業

といような業界の企業です。事例Ⅰであれば、たばこ(喫煙者)が社会的に厳しい目で見られていて規制が厳しくなっていること、事例Ⅱであれば、ネイルサロンは非常に小さいスペースでできる事業であることなどを知識として知っているかどうかということが回答に影響してきます。

きちんと過去のデータを見たわけではないのですが、令和元年度は女性合格者が多いです。この点はネイルサロンに対する知識差が影響している可能性があります。

〇令和元年度と平成31年度の2次試験の男女別合格者数

結論は、中小企業診断士の2次試験は1次試験の知識と与件文以外の情報を使わないということを理解することが出発点

まとめると、以下の点になるのですが、何回も落ちている人はこの点を理解されていないのではないかと思います。

簡単にまとめると・・・

1次試験の知識と与件文に書かれていること以外のことは書かない

回答の根拠となるのは、1次試験の知識のみと理解してください。決してしてはいけないことは、あなた自身の経験を元にした回答です。現場では、あなたの回答した内容の方が成果があがるかもしれません。ですが、それは誰にも確かめることができません。

また、与えられている材料は与件文のみです。

おそらく採点をしているのは試験を作った大学教授の生徒などではないかと想像します。そう考えると1次試験の知識と与件文以外の知識を書いても判断することはできません。

相対的評価なので、1度くらいの不合格はあきらめる

私自身は、ストレート合格でしたので、もし不合格になっていたらどのような判断をしていたかわかりませんが、試験前の心境としては、相対評価なので、1度くらいの不合格は仕方ないと諦めようと考えていました。

正解のない試験で絶対合格という形で考えていくのもしんどいかなと思います。

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