こんにちは、中小企業診断士・行政書士のHIROです。
「いつかは独立したい」
そう思いながら、なかなか一歩を踏み出せない──。
そんな方へ、今回は40代・50代の中高年層にとって「士業での独立開業」がなぜおすすめなのかを、私自身の経験も交えてお伝えします。
✅ 中高年の独立で最も重要なのは「リスクの最小化」
よく言われる「10年後の生存率は10%」という独立開業の世界。
実際、創業支援の現場にいると、中高年の開業失敗例にはある共通点が見えてきます。
❌ よくある失敗パターン:
- 未経験での飲食店開業(蕎麦屋・カフェなど)
- 流行フランチャイズへの加盟(唐揚げ店・キッチンカー等)
こうしたケースでは「初期投資が大きく、経験がない」ため、再起が難しくなることが多いのです。
✅ 士業が中高年に向いている3つの理由
では、なぜ士業が現実的なのか?その理由は以下の3つに集約されます。
1. 初期投資が少ない
- 資格取得費用:通信講座なら数万円〜10万円
- 開業費用:自宅開業も可能。事務所・テナント費は不要
- 維持費(例):
- 行政書士:登録費30万円、月会費7,000円程度
- 診断士:登録費なし、協会費年間3〜5万円(任意)
大規模な開業資金が不要なため、失敗時のダメージが小さく済みます。
2. サービス内容と価格がパッケージ化されている
- 業務内容が明確(許認可、契約書、補助金等)
- 相場価格も行政書士会や士業団体が調査公表している
- 初心者でも価格設定に悩みにくい
これにより、独立直後から「いくらで、何を提供するか」が明確になります。
3. 未経験からでも収益化しやすい
- 士業は既に確立されたビジネスモデルが存在
- 実務ノウハウや営業手法も情報が多く、再現性が高い
- 発信力・営業力次第で案件獲得も可能
⚠️ 士業にもリスクはある
もちろん、士業にも注意点はあります。
競争が激しい
- 市場は成熟しており、経験者が有利
- 差別化のための営業力・ブランディングが求められる
試験と実務のギャップ
- 国家試験に合格しても、すぐに稼げるとは限らない
- 実務スキルの習得には継続した学びが必要
✅ 「資格なんて無理」と思っている方へ
「自分には無理」「時間がない」
そう思う方も多いですが、飲食店開業に比べれば士業の挑戦は圧倒的にリスクが低く、再現性が高いと言えます。
例えば…
- 飲食店:開業資金1000万円、10年ローン
- 士業:数十万円+勉強時間(目安1000時間)
1日3時間の学習を1年続ければ、多くの方が合格ラインに達します。
「それすらできない」なら、そもそも独立開業自体が難しいかもしれません。
✅ まとめ:士業は中高年が“再挑戦できる武器”
私は45歳で中小企業診断士を取得し、士業として6年目になります。
多くの創業支援の現場を見てきて思うのは──
士業は、中高年でも遅くない。
むしろ「経験ゼロ・資金少なめ」な人こそ、最初に目指すべき選択肢だと感じています。
もちろん、向き不向きはあります。
でも「自分には何もない」「でも独立したい」──そんな方にこそ、士業という選択肢を知ってもらいたいと思っています。