前回、「中小企業診断士1次試験は過去問を重視することが最大のポイント」という記事を投稿しましたが、それにも関連することなのですが、中小企業診断士の1次試験は、80点満点を8割取る(つまり64点取る)イメージで勉強すれば良いと思います。
中小企業診断士の1次試験は100点はほぼ不可能。80点以上すら難しい。
過去問を何度か解いてみるとわかるのですが、中小企業診断士の1次試験はどの科目も100点取るのはほぼ不可能です。なぜかというとそれぞれの科目に対して範囲が広すぎるのです。
ちなみに私はIT関連の仕事を20年以上していますので、「経営情報システム」は専門分野です。しかしながら、過去問含めて最高得点は84点です。どうしても解けない問題が出てきました。
過去問を難易度別に分析してみると見えてくると80点以上がほぼ不可能な理由
過去問の各問題に難易度を分析していくと80点以上がほぼ不可能な理由が見えてきます。
これは、資格学校のTACの問題集を見るとわかりやすいのですが、TACの過去問題集では、正答率が高い順にA~Eに問題を分けています。Aは80%以上の正答率、Eは20%未満の正答率という形です。
少し乱暴に言うと、きちんと勉強していれば解けるのがA~Bの問題、その分野に詳しかったり、深く勉強した人が解けるのがC~Dの一部、そしてかなりその分野に精通していないととけないのが、Dの一部~Eということです。
そして、年度によっても異なるのですが、
- A+Bで40~50点
- C+Dで30~40点
- Eが10~20点
というような配分になってます。
誰も解答できない難易度の高い問題は捨てて、誰もが解ける問題をしっかり解く
上記の配分を見てもらうとわかるようにしっかりと勉強すれば解ける問題。すなわち前回の「中小企業診断士1次試験は過去問を重視することが最大のポイント」で説明した頻出問題が約40~50点分くらいあるということです。
1次試験の合格点は各科目60点ですので、これに10~20点が加われば合格ということです。
イメージ的には、
- AやBの問題は毎年出ている問題
- CやDは2,3年に一度出ている問題
- Eは初めて出た問題
つまり、Eは捨てるということです。そもそも学習のしようがありません。つまりCとEを5割強正答できるくらいの勉強をする必要があるということです。
結果的にタイトルの80点満点を8割取るという目標になるわけです。ちなみに、1次試験はマークシートですから、適当に答えても確率的にはEの問題も1問は正答できるはずです。
ここで、前回の「中小企業診断士1次試験は過去問を重視することが最大のポイント」に話が戻ります。
過去問を繰り返し解き、頻出問題をしっかりと復習することでこのレベルにしていくということです。
一方で、難易度がEとなっているような問題は復習の必要もありません。当日の勘に頼るくらいで良いと思います。というのは、おそらく、難易度AとBの問題の学習時間を1と考えた場合、難易度CとDが解けるようになるまでの学習時間は、2~3必要です。そして、Eを解けるようになるには、5~10くらい必要です。この5~10の時間を他の科目のC~Dの学習時間にあてることで効率よく勉強できることになります。
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