「中小企業診断士に興味はあるけど、合格できる気がしない」
「合格しなかったら時間の無駄になるのでは?」
このように考えて、勉強を始めること自体を迷っている方は少なくありません。
結論から言うと、中小企業診断士の勉強は、たとえ合格できなかったとしても十分に価値があります。
これは精神論ではなく、実務やキャリアの中で実感した事実です。
この記事では、私自身の経験をもとに、
「なぜ診断士の勉強は合格しなくても意味があるのか」
を整理してお伝えします。
実体験:一度は中小企業診断士試験に不合格、でも無駄ではなかった
私は2019年に中小企業診断士の勉強を開始し、2020年に登録しました。
ただし、これは2回目の挑戦です。
20代前半、フリーターに近い生活をしていた頃、「経営コンサルタントのような仕事がしたい」と思い、1年間だけ診断士の勉強をしたことがあります。
当時は現在と試験制度も異なり、マークシートではなく記述中心、店舗レイアウトを手書きで書くような試験もありました。
結果は、1次試験で不合格。
資格学校の講師からは「あと1年やればいける」と言われましたが、勉強をやめました。
理由はシンプルで、資格がなくても、やりたかった仕事に就けたからです。
診断士の勉強が「仕事の武器」になった理由
その後、設立間もないネットビジネス系のコンサル会社に転職し、社員5名から80名規模まで成長する過程に携わりました。
最終的には事業部長クラスのポジションに就きましたが、その背景には、診断士の勉強で身につけた以下の知識があります。
- 企業経営理論(経営戦略・組織論)
- SWOT分析・競合分析
- 財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の読み方
これらは、日常業務だけでは身につきにくい視点です。
特に上場企業をクライアントとする業務では、IR資料や決算書を読み解けることが大きな評価につながりました。
副業・起業でも活きる「経営の基礎」
30代に入ってから、副業としてネットショップ運営も行いました。
会計ソフトを使った帳簿付けや確定申告についても、最初は税理士に教わりながらでしたが、財務会計の基礎知識があることで理解が早く、最終的には自分で申告できるようになりました。
現在、商工会議所や経営相談の現場でお伝えしている内容も、突き詰めれば診断士試験で学ぶ「経営の基礎」そのものです。
合格できなかったからこそ得られたキャリアもある
今振り返ると、当時もし診断士に合格してすぐ独立していたら、今とは全く違うキャリアになっていたはずです。
成長途中の企業の中で、現場のど真ん中を経験できたことが、結果的に現在の専門性につながっています。
合格できなかった=失敗ではありません。
学んだ知識をどう使ったかが重要です。
今は「勉強を始めやすい時代」
現在は通信講座が充実しており、年間5〜7万円程度で一通りの講義を受けられます。
私が若い頃は、通学講座で20万円以上が当たり前でした。
それを考えると、今は非常に挑戦しやすい環境です。
「合格できるか不安だから何もしない」より、勉強してみて判断するという選択は、十分合理的だと思います。
中小企業診断士は「勉強自体に価値がある」珍しい資格
国家資格の中でも、中小企業診断士は「合格しなくても学習内容が実務に直結する」かなり珍しい資格です。
他士業では、資格を取らなければほとんど使えない知識も少なくありません。
一方で診断士の勉強は、
- 経営
- 財務
- 組織
- 市場分析
といった、あらゆるビジネスの土台になります。
まとめ|迷っているなら一歩踏み出してみてほしい
中小企業診断士の勉強は、合格できればもちろんベスト
合格できなくても、確実に人生の武器になるそう言える資格です。
少しでも興味があるなら、まずは勉強を始めてみてください。
「合格できなかったら意味がない」という思い込みが、可能性を狭めてしまうのは、非常にもったいないことです。

